有機野菜のパワーについて

2010年 8月 19日 [なんでもコラム]

<有機野菜のパワーについて> 青森県はまなす生産組合   鈴木 中

有機野菜には三つの特徴があると考えております。

一、栄養の吸収率が良い。

二、身体の老廃物を排泄してくれる。

三、人体の免疫力を強化する。

栄養の吸収ですが、有機野菜も化学肥料や農薬を使った野菜も栄養の量は変らないと思いますが、
栄養成分の質の違い、又、味も違うと思います。
ですから身体に入ってからの吸収が良いと考えます。
私の所では、秋から春にかけてホウレン草や小松菜などを栽培しますが、
ビニールハウスでも無加湿ですので、冬場は葉が寒さのため凍ります。
でも太陽が出て温度が高くなると、今まで凍って垂れ下がっていた葉が、音をたてて立ち上がります。
これも野菜の中の栄養がぎっしり詰まっているからだと思います。

二つ目の身体の老廃物の排泄についてですが、野菜は収穫後も生きていて呼吸をしています。
特に有機野菜は、周りにある物の臭いを吸います。

三年位前に、むつ市に住んでいる方がメロンを買っていきましたが、
十日位してから「あのメロンが苦くて食べられなかった」と言ってきました。
事情を聞いたところ、友達にわけてあげたらすごく美味しかったと言ってくれたそうです。
ところが、自分の所に残したメロンがとても苦くて食べられなかったそうです。
更に詳しく聞くと、自分の家が新築したばかりだったそうです。
そこで考えられる事は、建材の臭いや接着剤の臭いを吸い込んでしまい、
苦くなって食べられなくなったということです。それを聞いて本人は納得して帰りました。

メロンに限らず、総ての野菜は呼吸をしているので、
消費者の方々は有機野菜を買いましたら、環境の悪い所や嫌な臭いのする所には置かないよう注意する事が必要です。
又、有機野菜を食べることで、体の中の不純物を吸収して排泄してくれる率が普通の野菜より優れていると考えられます。

三つ目は人体の免疫力を強化する事ですが、
有機野菜は病害虫が発生した時に、自分を守るため抗生物質や酵素類を造り出す事が知られています。
又、病害虫の被害にあうと生長ホルモン、寒さにあった時には糖類を増やして身を守ります。
有機野菜の造り出すこれらの物質が人体に吸収され、免疫の強化になると思います。

実は私は、平成十三年十一月に、町で行なっている健康診断で「肺ガンの疑いがある」と言われ、
青森市の県立病院で精密検査を受けました。
検査の結果、左肺に五ミリほどのガンがある事がわかりましたが、
二年位レントゲン写真を撮るだけで治療はせず、最後に内視鏡で細胞を採取して調べた結果「ガンが治った痕だ」と言われました。
考えてみると、町の健診の二十日位前に風邪を引いて町の病院に通いました。
たぶんその頃に免疫力の低下のため発病したと思います。
しかしその後、免疫力が回復して自分の力で治ったと思っています。

それから、特に有機野菜は、作る人の気持ち次第で味も変ります。
それは作る人が子供を育てるように語りかけて野菜を作り、
そしておいしく安全な野菜を食べてもらいたいという強い思いで作る事が大事だと思います。
私達は野菜を生産するプロと自負していますから、消費者に喜んでもらう野菜を作る事が務めだと思っております。

私達の所に見学に来る人の中に「有機野菜を食べれば長生きをするのか?」と聞いて来る人もいますが、
人は早く死ぬ人もいれば長生きする人もいます。それはその人の寿命だと思います。
有機野菜を食べるのは、自分の寿命が来るまで健康でいるために食べるのだと思っています。

私は、これらの事を総合して有機野菜のパワーだと思っております。

最後に、生産者は消費者のために心を込めて野菜を作り、
食べる人は、その野菜に感謝の気持ちで食べていただきたいと思います。

 

Trackback(0)

Trackback URL: http://sn21.jp/mt/mt-tb.cgi/11

Leave a comment






ページ上部へ戻る